北海道開発技術センター
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更新日 : 2007.1.5
新年挨拶に代えて

会長代行 渡辺 健 


 皆様御承知おきのこととは存じますが、前会長五十嵐日出夫北海道大学名誉教授におかれては、平成18年10月20日ご逝去されました。五十嵐教授は平成14年から会長として当センターの事業に深い御理解をしめされセンターの発展に御尽力いただきました。心より御礼申し上げる次第です。

 さて、昨年来の当センターの活動は、「道の日」における道路事業の啓蒙支援、冬期吹雪時の視程確認、ツルツル路面の転倒防止対策、エゾシカを重点とした第5回「野生生物と交通」のあり方、第22回「寒地技術シンポジウム」の開催など北海道の寒冷地における技術開発を通し公益的事業の展開をしてまいりました。

 特に、シーニックバイウエイは、全国に先駆け北海道で初めて進められており、現在6ルートが認定されております。道路走行に際する路線景観の特性把握と地域活性化を目指して、地域のNPO諸団体との連携のもと各イベント活動を積極的に支援し道路資産の付加価値を高める新たな道路政策の実施に寄与しております。

 国際交流では、第12回「PIARC国際冬期道路会議」の日本館ブース開設支援、中国東北部の官公庁研究機関との第5回「日中冬期道路交通ワークショップ」開催をおこない一定の成果をみております。

 これらの事業推進にあたりましては、会員の皆様の甚大な御支援の賜物と感謝申し上げる次第であります。

 ところで、北海道は、昨年、全国高校野球大会での駒大苫小牧高校の準優勝、日本ハムファイターズの日本シリーズ優勝など明るいニュースがありましたが、景気の動向は全国的には下位に位置し、夕張市の財政破綻は北海道の今後を象徴するかのように思えてなりません。全国的には「いざなぎ景気」を上回る好景気との報道ながら、いっこうに豊かさを感じ得ない、むしろ格差拡大の社会現象が著しく、いじめによる子供たちの自殺、親の子に対する虐待など残念なことが多く見受けられます。税制問題では道路特定財源の方向が注目され、今日まさに国家の品格が問われる様相とおもわれます。米国の中間選挙では民主党が12年ぶりに地すべり的勝利を収め、上下院で過半数を占め、同時に実施された州知事選でも民主党が共和党を上回り、ブッシュ大統領のイラク政策にも影響が現れ、北朝鮮との六カ国協議の展開も含めて国際社会における変化の年となるものと思われます。

  今年は、亥年。猪突猛進にてよりよき世情となりますよう期待し、あわせて、皆様にとりさわやかな新年となりますよう御祈念申し上げ御挨拶といたします。


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