北海道開発技術センター
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更新日 : 2008.1.7
明けましておめでとうございます。
平成20年も会員各位の健康と各社の業績向上を心から祈念いたします。

社団法人 北海道開発技術センター 会長 佐藤 馨一 


佐藤会長写真 北海道開発技術センター(dec)は社団法人です。社団法人とは、「人の集団を基本として民法上、慈善・学術・技芸その他の公益事業を目的とし、主務官庁の許可を得て法人となったもの。財産を主体とする財団法人と異なる」と定義されています。decには平成19年現在、281社の法人会員と104名の個人会員がいます。これらの方々がdecの業務を支え、活動の中心となっています。
 decはこれまで寒地技術シンポジウムを主催し、シーニックバイウェイのプロジェクトを展開し、日中冬期道路交通ワークショップを立ち上げてきました。decの活動を総括すると「開発技術のイノベーション」にあると思います。イノベーションとは生産技術の革新だけではなく、新商品の導入、新市場・新資源の開拓、新しい経営組織の実施などを含みます。トロンの開発者である東大の坂村健先生はイノベーションについて次のように語っています。
 『イノベーションにおいて大事なことは技術力でも、マーケティング力でもない。やり方を変える勇気だ。そして現代の情報通信技術がもたらしたものは、そういう勇気を助ける自由なのである』(毎日新聞2007年12月16日朝刊)
 私はイノベーションに勇気が必要だ、という坂村先生の主張に全面的に賛成します。しかし情報通信技術がもたらしたものは「勇気を助ける自由だ」という意見には異論があります。情報通信技術がもたらしたものは膨大なデータであり、情報です。この目に見えない情報を判断する能力がインテリジェンスです。そしてこのインテリジェンスは歴史を勉強することで培われます。
 decの持つ優れた人的資源を活用するにはチームワークが重要になります。そしてトップには決断を下す勇気と、情報の価値を判断するインテリジェンスが求められます。

 心して平成20年度を迎えたいと考えています。

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