北海道開発技術センター

更新日 : 2013.1.7
新年のご挨拶

一般社団法人 北海道開発技術センター 会長 佐藤 馨一 


佐藤馨一 会長写真明けましておめでとうございます。 平成25年が皆様にとってご多幸の年であることを心から祈願いたします。 平成24年12月16日に行われた総選挙の結果、自民党が再び政権を担うことになりました。民主党が平成21年に政権を取った時、「コンクリートから人へ」というスローガンの下に公共事業は大幅に削減されました。さらに道路特定財源を一般財源化し、それを高速道路の無料化政策に支出しました。この政策はまったく的外れであり、多額の料金収入を税金で補償しながら交通渋滞を招き、後には何も残りませんでした。 平成24年11月には、森〜大沼公園間の北海道縦貫自動車道が完成しました。この区間は暫定2車線で建設されていますが、高速性を担保するために車線分離が図られています。北海道の高速道路は旭川〜登別室蘭、小樽〜札幌JC間はフル規格の4車線で建設されましたが、他の区間は暫定2車線でネットワークが結ばれています。 自民党政権になり公共事業の再評価が行われる時、北海道においては暫定2車線をフル規格の4車線にすることを強く主張しなければなりません。とくに夕張〜十勝清水間の優先度は高いと考えられます。当然、事業採択を判断する国交省は「フル規格化のB/Cは高いのか」、と問い直してくると思います。その時には、「公共事業の評価は20年ではなく、40年の計画期間で行うべきだ」と反論することが重要です。 石狩湾新港は最初の船が入港してから30年が経ちました。この間、石狩湾新港に対して多くの批判が集中しました。たとえば「巨大な釣り堀を作っている」とか、「-14mの航路と岸壁を作っても、入港する船があるのか」等、…。しかしその石狩湾新港へ平成24年10月に積載容量14万7000KリットルのLNGタンカーが入港し、18万Kリットルある北ガスのタンクにLNGを移しました。また北電は150万Kw級のLNG発電所を建設し、北ガスとは別のLNGタンクを整備する予定です。石狩湾新港の建設はB/Cの評価基準では採択の難しい事業でした。しかし30年も経つと、その先見性は高く評価されています。 この国の基本理念が揺らぎ、北海道開発の意義が問われている今日ですが、decは寒地開発の理想を高く掲げ、それを具体化する技術革新を進めることをお約束して、新年の挨拶といたします。

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